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マザーファクトリーOSM編

まさか私がコレを製造する日がくるなんて思いもしませんでした。

スクリーンのイメージ(SEPシリーズ)

こんにちは。T.Mです。
今回は緑に囲まれた兵庫県宍粟市にある工場での、モノづくりに密着した一週間についてお伝えします。
スクリーンをつくることで気づいた製造のこだわりとは?クリーンエネルギー事業部って?
まったくの0から知るモノづくりの現場とオーエス商材。OSM研修のはじまりはじまり。

そもそもOSMとは

オーエスグループにおけるマザーファクトリー「株式会社オーエスエム」です。兵庫県宍粟市に拠点を置き、オーエス製品の開発、生産を担当しています。ここで私たちは製品について詳しく学び、商品がいかに造られお客様に届けられるのかを見てきました。

  • 今回のまとめ

  • 0.モノづくりの基礎とは!
  • 歩きまくる座学。実物をみながらモノづくりに必要な道具・測定・加工について学びました。
     
  • 1.つくってみる【スクリーン機構部】
  • スクリーン製造を体感。電動・手動の昇降装置の機構を学び組立をしてきました。
     
  • 2.つくってみる【スクリーン生地加工】
  • 生地加工を体感。切って、繋いで、塗って、検査!16種の生地の違いも学びました。
     
  • 3.新たな可能性をみる!【CE】
  • CEとはクリーンエネルギーのこと。ソーラーシートの特徴と製造、バッテリー製品の仕組みについて学びました。
      

0.モノづくりの基礎とは!

今回の研修でまず最初に私たちが受けたのは測定についての講義です。なぜ測定から始まるのか。それは、測定こそモノづくりの根幹であるためです。
担当のY部長が一日中つきっきりで教えてくださいました。

ダイヤルゲージ

これはダイヤルゲージ。0.01mmまで正確に測れます。

ノギス

ノギス。あなたは0.1mmの違いがわかるだろうか。

道具の解説工場現場にて

壁に配列されているのは片付け時に不備が即発見できるためです!

溶接をみる

溶接も見てきました。直視禁止。


歩きまくる座学?
講義は会議室で行われましたが、会議室だけにとどまるものではありませんでした。
講義中に専門的なことが出てくると、そのまま工場内部に赴き実物を使って説明が行われました。
測定についての説明が終わると、次はネジや加工方法(板金、切削、成型、押出)について説明が始まりました。
モノづくりについてさまざまな説明をひとしきり受け、最後に私たちは熱い思いを聞きました。
それはOSMはメーカーであること。そしてエンジニアは製品に対し責任をもつということでした。
Y部長は言いました。
「我々は0から1を生み出し販売を行います。その工程は材料の選択から始まります。
世にないモノを世界に届けることが可能なのは我々がメーカーであるからです」
規定値においてどこまでも精度に拘るエンジニアの誇りを聞いたなって思いました。

1.つくってみる【スクリーン機構部】

3日間かけてスクリーン製造を経験してきました。
この研修のために特別な製造指示書が出され、その書類をもとにスクリーンを構成する部品を組み立てていきました。

モジュラー組立

電気装置製造係では電動昇降の指示を出すモジュラー部を組み立てました。はんだこてって久しぶりに見ました。中学生ぶり?
これはチェックを受けている場面です。きれいに、しっかりと、つける。たったこれだけが難しかったです。

巻き取り機構を解説

機械装置製造係では収納時の巻き取り機構をつくりました。
スクリーンを引っ張って降ろす、降ろされたものをまた引っ張ると巻き上げられる、当たり前の動作ですが仕組みがどうなってるか考えると不思議ですよね。いまその説明を受けています。

巻き取り機構の組立

そして実際にその巻き取り機構を作っていきます。

2.つくってみる【スクリーン生地加工】

生地加工をしていきます。これぞスクリーンのスクリーンな部分!……意味伝わりましたか? つまり投写面部分を作っていくということです。この投写面部分の素材を私たちは生地と呼んでいます。

生地溶着

大きいサイズのスクリーンは生地と生地を繋いで作っています。

生地構成を覗く

研修ではA4大のサンプルを頂き、それらを観察しながら講習を受けました。 生地の数、すごく多かったです。手持ちのファイルがパンパンになりました。 それでも、実際にひとつひとつ解説してもらうと違いを感じることができます。

生地塗装

各種生地についての講義は工場内で行われました。横には社員の皆さんが製造をしています。

   

スクリーンにとって大切な要素に平面性というものがあります。 これはつまり投影面は平らできれいに反射できるかということです。 製造の過程にはこの平面性を保つために様々な工夫が施されていました。 機械装置では段差なく巻き取れるようにし、 生地加工では重力によるたわみを計算した裁断を行っていました。
製造を通して気づいたことは、考えなしにつくってしまっては使い物にならない物が出来上がるということです。
製造工程の端々に光るノウハウを見ながらしみじみと思いました。  

3.新たな可能性をみる!【CE】

オーエスグループは元来よりスクリーンを手掛ける会社ですが、現在では人々の暮らす社会をデザインする総合AI(AV×IoE)システム企業としてさまざまな商材を扱っています。
その中でも異彩を放っていたのがこちら、ソーラーシートです。
研修ではクリーンエネルギー事業部も見てきました。


部屋に入るとそこでは、何枚ものシートをテープでつなぎあわせ一枚の長いシートにしている光景を目にしました。テープでくっつけられるんですね、ソーラーシートって。
「あれはね、試作品をつくっているところなんだよ」
うおっ誰だ?

ソーラーシートの解説

現れたのは設計課のNさん。
今回研修を担当してくださる方です。
「オーエスのソーラーシートは薄く折り曲げができるのが利点です」
「発電力は弱いけど、固いソーラーパネルと違い場所を選ばないのも強みです」とNさん。
電源を確保できないときにちょこっと満たしてくれる使用環境がベストってことなんですね。

クリーンエネルギー製品一覧

こちらは製品ラインナップの一部。ソーラーシートの部品や価格表を見ながら構成について説明を伺いました。

ペリカンボックス

というわけでクリーンエネルギー事業部でした。製品は災害地域や無電源地域で導入されていることが多いそうです。
私も面白いなって思いました。

 

おわりに

はじめまして。新入社員2人目のSです!ここでは研修にまつわるちょっとしたことを報告していきます。少しでもみなさんが研修を具体的にイメージできれば幸いです。

こんにちは。新入社員2人目のSです!
ここでは研修にまつわるちょっとしたことを報告していきます。
少しでもみなさんが研修を具体的にイメージできれば幸いです。

―兵庫での思い出は?

最終日のテストです。1週間で学んだすべてを振り返る内容なのですが、
内容は多岐にわたり、専門的です。
問題を見るまでずっとドキドキしていました。
挑んだものの、やはり難しくあまり解けなかったことが心残りです。


いかがでしたか?以上で報告を終わります。
ではまたお会いしましょう。